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Tanysサンタが小学校にやってきた

 Tanysは、令和4年度横浜市立某小学校の4年生と「音戦宅球」アプリを教材とした「視覚障がい者理解 x IT開発体験」ということで、音戦宅球で一緒に遊び視覚障がい者の気持ちを理解するだけでなく、IT開発体験を通じて視覚障がい者が音戦宅球で楽しく遊べるための課題発見と解決を行うことを目的としたコラボ授業を進めて来ました。
 その最後の締めの授業として2022/12/21にメンバー全員とTanysの会員として新たに加わってくれた視覚障がい者のあさひさんとで小学校を訪問し、子供たちの活動のアウトプットを実際のモノとして届けてきました。

Tanysが再びやってきた!

 3クラスある4学年全体で行うということで、体育館で授業を開催しました。ということで、数名の小学生たちの元気な挨拶で授業が始まりました。
 今回はTanys全員来校したということでメンバー軽く一言挨拶を。そして、2022年12月にTanysの新会員として加入した視覚障がい者のあさひの紹介もしました。
 Tanysは全員サンタのコスプレはしてませんでしたが、お揃いの音戦宅球Tシャツとキャラクターマフラータオルを装備!さてTanysサンタは何をプレゼントするのでしょうか!?

子供たちによる授業開始の挨拶
上段:谷(Tanys代表) 下段:左から新谷、福谷、藤、あさひ(Tanys新会員)

制作したホームページと動画の公開

 子供たちが制作した、授業の活動を報告するホームページや動画を、Tanys公式ホームページに実装して公開しました!
 そしてそのホームページを閲覧したTanysあさひがその内容について視覚障がい者目線で感想を伝えました。
 コンテンツは、誰に何を伝えたいのかがよく検討され、文字の大きさや文字と背景の色を考えたり、文章を箇条書きにしたり、文字で説明を加えた画像の差し込みや雰囲気の伝わるBGMの選択などの工夫で、目が見えづらい人にとってもとても伝わりやすいものになっていました。

Tanys公式ホームページに組み込んだ生徒たちのコンテンツの説明とTanysあさひから視覚障がい者目線のリアリティ溢れるのコメント

制作したグッズを届けてみた!

 子供たちが制作した、音戦宅球のグッズを実際にTanysあさひへ制作した子供自身が直接説明をしながら届けて、あさひはそのその感想を伝えました。
 1つ目はキャラクターグッズ。色んな素材を使い指でなぞってキャラクターを感じる工夫がされており、目が見えない人でも音戦宅球のキャラクターの容姿がわかりキャラクターの理解が深まることでもっと音戦宅球が楽しめそうですね。
 2つ目は球を打ち返すためのラケット。色使いや左右の大きさを変えたり持ち手の形状を変えたり、振ると左右で違う音が鳴るなど、目の見えない人がラケットの左右を区別できるよう色々な工夫がされており、さまざまな工夫に驚かされました。
 これら工夫も素晴らしいですが、何より子供たちから直接説明を受け触るだけでなく聞く情報もあって嬉しいですね。
 さらにこのような生徒たちの工夫を盛り込んだラケットを3Dプリンターで綺麗に再現したものを披露!自分たちの考えたアイディアが実際のカタチになることも体験できました。子供たちは3Dプリンターに興味津々でした。

上段:キャラクターグッズを制作した生徒たちが工夫をあさひに説明
下段:音戦宅球ラケット(右は子供たちの工夫を取り込んで3Dプリンターで実際にカタチにしたもの)

 そして、この子供たちが制作したグッズをTanysが12月初旬に訪問した視覚障がい者のための総合福祉施設である大阪のライトハウスへ持って行き、音戦宅球を体験された方に触ってもらいその感想をビデオレターという形で子供たちに届けました。

LINEオープンチャット「音戦宅球部」所属のかほりさんによるビデオレター(大阪ライトハウスにて)

制作したキャラをアプリへ実装!

 子供たちが制作した、音戦宅球のキャラクターのイラスト、背景、キャラ設定、セリフ、セリフの音声データ、BGMを、実際に音戦宅球アプリに「小学校モード」として実装し公開しました!(2023年3月末までの期間限定)
 キャラのイラストは子供たちの描いたものをデザイナーのるるさんによってリデザインしたものを実装しましたが、キャラセリフの音声データは生徒たちの生録、BGMも生徒たちオリジナル作曲でコンピューター音源によって制作したものをそのまま実装しました。

左:生徒たちが考えたキャラクターシート(5体分) 右:キャラをリデザインしアプリに実装した画面
上段:キャラクターのイラストと情報 中段:キャラクターの背景 下段:キャラクターのセリフ
子供たちの制作したキャライラストをリデザインしたデザイナーのるるさんからのビデオレター

Tanysと対戦して遊ぼう

 子供たちが制作したキャラが実装された小学校モードと子供たちのアイディアを反映し3Dプリンターでカタチにしたラケットを使って、恒例のTanysとの対戦をしました。
 観戦モードをスクリーンに表示してTanysと対戦しない子供たちみんな応援にまわります。子供たちの掛け声がスゴすぎてTanysにとってはアウェー感満載の中Tanysの1勝2敗となんとか。。。
 普通の卓球だと視覚障がい者と晴眼者の対戦は難しいけど、音だけでプレイできる音戦宅球だとラリーも続き盛り上がりかんたんに楽しく交流できているなと、音戦宅球の良さを改めて再認識しました。

上段左:生徒 vs Tanys谷 上段右:生徒 vs Tanys新谷
下段:生徒 vs Tanysあさひ

まとめ

 1年を通して活動した総合の授業での音戦宅球を教材とした福祉理解とIT開発体験の学習を通して、最後に4名の代表の子供たちによるスピーチ、Tanysはあさひ、そして3人の担任の先生によるスピーチで締めました。生徒たちのスピーチからは成長を感じられました。
 そして、生徒たちが制作したキャラシールをプレゼントし、恒例の全員集合写真を撮影して楽しい授業は終了しました。

上段:最後の締めをTanys代表谷とあさひで
下段左:生徒たち制作キャラのシール贈呈 下段右:フィナーレ
上段:恒例の集合写真
下段左:白木先生 下段中::宮藤先生 下段右:藤井先生

投稿者:福谷 佳之